#毎日堂マーケティングラジオ 加藤さん回の記事バージョンです

YouTubeや音声で配信した加藤さんとの対談を記事化しました。省力化のため限りなく私に近づけた感じでAIが書いております。
運営堂 2026.05.26
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広告を「足で稼ぐ」人と話してきました

毎日の情報収集で気になったテーマをその分野の専門家に聞きながら定点観測していく。今回のテーマはOOH(屋外・交通広告)で、お相手は株式会社ビズパの加藤さんです。2020年から「広告巡礼」という名前で街中の広告をひたすら見て回る活動を続けています。

話してみると、OOHって自分が思っていたよりずっと動きの速い領域でした。場所も、出し方も、見る側の文化もこの数年でかなり変わっている。前半は加藤さんの「見方」そのものについて、後半は2026年のトレンド5つを聞きました。

情報収集はRSS、AIは補助。ここは思ったより同じ

入りのところで情報収集の話になりました。加藤さんもメインはRSSリーダーで、AIはあくまで補助的に使っているとのこと。試してみたけれど情報に偏りが出るし、ソースが不明瞭なものが多くて、メインに据えるとどうしても物足りないという感覚だそうです。

私もまったく同じでここはちょっとホッとしました。AI起点だと最新のものや「この日だけ」の情報がうまく拾えなくて、古いものが混ざってくる。メインのインプットはやっぱり自分で選んだソースを継続的に見ていく形になる、というのは領域が違っても変わらないんだなと。

そして加藤さんのもう一つのインプットが、文字通り「足で稼ぐ」広告です。自宅最寄りが池袋、職場が渋谷で、渋谷・新宿・池袋の主要3駅は固定で定点観測。そこに気まぐれで他の駅が乗っかってくる。これを毎日やっています

プロ目線ではなく、一般消費者の目線で読み流す

加藤さんが繰り返していたのが、「広告を見る時はプロ目線じゃなくて、一般消費者目線で読み流す」という話でした。じっくり止まって見るのではなく、歩きながらちらっと見て通り過ぎる。Xに上げている写真も、わざわざ綺麗に撮らずに歩きながら自然に撮ったような写真が多い。これが結構意識的にやられていることだそうです。

ここからの話につながるんですけど、すれ違う数秒でパッと内容が理解できる広告って、案外少ない。文字が少なくて、内容が一瞬で伝わって、見ている自分が参加している感じがあって、純粋に「楽しいな」と思える広告が結果としてXでも跳ねる。逆に企業側の伝えたいことが盛り盛りになって、見にくくなっている事例も多い。屋外広告ってそれなりにお金がかかるから、どうしても情報を詰め込みたくなるんだけど、そうすると本末転倒になりがちだと。

仕掛けがある広告も最近は強くて、ミニストップがソフトクリームの広告でNFCタグを使った事例の話がありました。広告にスマホをタッチするとクーポンがもらえるんだけど、どの店舗で使えるかはわからない、というくじ引き要素を入れていて話題になった。剥がせるピールオフ、タッチで音楽が聴けるもの、体験できるものはここ数年で本当に増えてきていて、もう「見るだけの広告」ではなくなってきています。

AIに広告写真を投げると、知らない視点が返ってくる

ここで個人的に面白かったのが、加藤さんが広告写真をAIに投げてターゲット像を考察させている、という話でした。私はやっていなかったので素直に「やってみよう」と思いました。

Claudeは画像から「これは誰向けでどういう意図か」みたいな考察を返してくれて、これがけっこう鋭い。Geminiは画像の中のタレントを言い当ててくれることがある。「この人なんだ」と知ったうえで広告の文脈を読み解ける。OOH一筋でやってきた人が、自分の専門領域に対してわざわざAIを当てに行っているのが面白い。自分にない視点が広がってくるのが楽しい、とのこと。

ニュースレターの原稿でも、AIとブレストをして視点を借りるそうです。OOHみたいなフィジカルな領域でも、AIとの組み合わせ方は他の領域と変わらない。むしろ、写真というインプットがあるぶん相性がいい部分すらある。

隙間広告、配電盤、ビルの出っ張り

加藤さんの巡礼ポストを見ていると、たまにとんでもなく狭い場所の広告が出てきます。消火栓、配電盤、自販機の足元の石が置いてあるスペース、ビルの出っ張りの側面。どうやって見つけるんですかと聞いたら、「もう歩くしかないです」と即答でした

目的を持って歩いているときもあるけれど、行ったことがないから中野駅に行ってみようとか、本当にぶらっと歩いて偶然出会った広告を投稿することも多い。AI時代だからこそ、決まっていない時間、無駄に見える時間こそが価値を生む、という言い方をされていて、これは妙に納得感がありました。

事例として出てきたのが、タイミーの「隙間広告」。隙間バイトという自社サービスのコンセプトを、文字通りビルとビルの隙間スペースに広告を出す形で表現していて、これが「もう想像力がすごい」と。普段なんにも使われていない場所を見つけて、地主を探して個別に交渉する。ここまでくるとアイデアと実行力の合わせ技で、出稿の話というよりほとんど企画と現地調査の話になっています。

そういえば屋外広告って、「どこに頼んだら出るのか」がそもそも見えづらいですよね。という雑談から、隙間スペースみたいに所有者が不明な土地でも、結局誰かの持ち物なので、丁寧に辿っていけば交渉先は出てくる、という話につながっていました。

OOHは似たような広告が増える、それでも面白くなる理由

「OOHって見てると似たようなのが結構出てきません?」と聞いたら、加藤さんは「TTPO(徹底的にパクってオリジナルを乗せる)」という言い方をしていました。屋外広告は条例や法律、安全面の制約があって、できることが無限にあるわけじゃない。だからベースの座組みはあまり変わらず、その上にアイデアと発想を乗せていくのがスタンダードな作り方になる。

パクリという言葉をネガティブに捉えず、ポジティブにとらえて面白いものを出していく、というスタンスでした。一度出すと数日単位では切り替えられないという制約もある分、企画段階で考えきる必要があるという、ウェブ広告とは少し違う筋肉が要る世界です。

電車広告については、加藤さんは普段は山手線と西武線を使うけれど、別ルートを取れる時はあえて他の路線に乗ってみる。直通運転している路線では、来た電車が目当ての路線でなかったら次を待つ、ということまでやっている。1日の通勤に1時間プラスして広告のために動いていて、終駅の定点観測は決まったルートで、ぶらつくのはほぼ毎日。地方に行ったときも、車の中からノボリ看板を無意識に見てしまうそうです。完全に広告主軸の生活でした。

ここからが本題:2026年のOOHトレンド5つ

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続きは、3594文字あります。
  • 1. 大型化が進む(しかも、それが入口を狭くする)
  • 2. 主要駅から、特定の駅・時期・人へ
  • 3. 聖地化:広告そのものに人が会いに来る
  • 4. 出した事実をマーケに使う
  • 5. クセの強い枠、ここでしか撮れない広告
  • まとめ:もう「枠を買う」の時代じゃない
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