#毎日堂マーケティングラジオ 阿部さん回の記事バージョンです

YouTubeや音声で配信した阿部さんとの対談を記事化しました。省力化のため限りなく私に近づけた感じでAIが書いております。※アフィリエイトリンクがあります
運営堂 2026.06.09
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「経営メモ」を、現場のミドル層が読むとどうなるか

アナグラム株式会社会長の阿部圭司さんにお話をお聞きしました。先日出版された『経営メモ 16年の起業家人生で得た知見』が、収録時点でAmazonの経営戦略カテゴリーで1位。Xのタイムラインがハッシュタグ「#経営メモ」で埋まっていて、反応している方も著名な経営者から普通の広告運用者まで本当に幅広い。これはちょっとした事件だなと思いながら、今回はその本の内容からお話を伺いました。

ただ、この番組のリスナーは20代後半から40代半ばくらいが中心で、経営者というよりは管理職やミドル層の方が多いんですよね。なので「経営メモ」とはいえ、経営の高い視点の話ではなく、明日から自分の現場でどう効いてくるか、という角度で阿部さんに掘ってもらいました。184項目のうちの、ほんの数項目です。

プレイヤーの仕事と、マネジメントの仕事は別物

最初に聞いてみたかったのが、本でいう13番目、「ボールを止める」という話です。担当者のころはバンバン捌けていた人が、マネジメントになった瞬間に判断を抱え込んで止めてしまう。で、炎上してから社長が出てくる、みたいなことになりがちなんですよね。

阿部さんの答えはシンプルで、プレイヤーからマネジメントに上がったときに、自分の役割が変わったと理解できているかどうか、ここが分かれ目だと。プレイヤーは自分が動いて成果を出せばよかった。でも上の立場になると、自分が相談を後回しにした瞬間に、下の人たち全員が止まってしまう。判断することそのものが仕事になっているのに、プレイヤーのままだと「全部自分で見ないと判断できない」から余計に詰まる、という構造です。

ここで耳が痛かったのが、「自分でやったほうが早い」という感覚を、プレイヤー上がりの人ほど捨てられないという話。実際そうなんですよ。自分が手を動かせば確実にうまくいく場面なんていくらでもある。でもそこをぐっとこらえて、多少間違っていてもメンバーが健やかに動ける状況を作るのが上司の仕事になっていく。これはもう慣れるしかない、と阿部さんは言っていました。

そして本来こういう「役割が変わりましたよ」という教育は、会社が組織として施さないといけない。でもそれがちゃんとできている会社は言うほど多くない、と。「年上になったから部下つけてよろしく」が起きがちなんですよね。創業期のあるあるです。

KPIが30個ある時点で、何かが間違っている

次に21番目のKPIの話。阿部さんが現場で実際に「KPIが30個あります」と言われた瞬間に、どこが間違っているかは分からないけど、何かが決定的に間違っていることだけは一瞬でわかったそうです(KPIですからね)。

KPIはあくまでKGI(ゴール)に向かうための中間指標なので、多くても3つ、ギリギリ4つ。それ以上あると現場が迷うんですよね。「あれもこれも重要」になると、本当に重要なものから手をつけられなくなる。1ヶ月後に上司が「何やってたの」と聞いたら「30個全部潰してました」と返ってくる。笑い話に聞こえますが、本当にある話だそうです。

しかも30個並べているうちには、「AをやらないとBが進まない」という依存関係のものが混ざっていたりする。だとしたらBはそもそもKPIじゃない。Aをまず進めればいい話で、それを同列に並べている時点でおかしい。重要性の順位を上司が示してあげないと、現場は全部大事だと受け取ってしまう。これは管理画面を眺めているとつい忘れがちなところだなと、自分でも思いました。

外部環境が変わったのにKPIが変わらない、という不思議

これに連動する話で130番目。Webの業界はここ数年で外部環境がどんどん変わっているのに、ダッシュボードのKPIは何年も変わらない、ということが起きがちです。環境が変わったらKPIも変わって当たり前のはずなのに。

阿部さんいわく、これは人間が基本的に変わりたくない生き物だから。経営指標を毎年変えるのはコストがかかるので、できればそのままにしておきたい。しかも経営陣は年々年を取っていくので、現場との乖離はどうしても生まれる。今の社長が50代60代というのはIT業界でもざらにありますからね。

ではどうするか。現場の人間が、数字を持って「指標を変えてほしい」と声を上げればいい、というのが阿部さんの答えでした。それで怒るような経営者は言うほど多くない、と。たとえば「60歳の社長にTikTokを理解してください」は難しくても、経営陣はバカじゃないので数字でなら話が通じる。経営陣と現場の唯一の共通言語は数字なんですよね。

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