Googleビジネスプロフィール「登録したつもり」が多発中!管理者表示の罠、固定看板ルール…厳格化する登録要件を徹底解説|【コムサポートオフィス:今井ひろこ~前編】
「オーナー登録してます」がだいたい終わってない
Googleビジネスプロフィールって登録したつもりで実は終わってなかった、みたいなことってありますよね?
コムサポートオフィスの今井ひろこさんにお聞きしました。今井さんはGoogleのプロダクトエキスパートで、ヘルプコミュニティで日々相談に答えたり商工会でセミナーをやったりしている方です。前半は支援される側というか自分でお店や会社をやっている方向けの内容なので、そのまま共有していただいてもいいと思います。
で、いきなり出てきたのがこの話でした。今井さんのところには月に数回はこの手の相談が来るそうですし、セミナーで「オーナー登録できてます」と画面を見せてもらったら全然できてなかった、ということも時々あるそうです。
なぜ気づけないかというと表示のせいです。オーナー確認の最終段階(電話・はがき・動画)の手前で止まっていても、登録を進めたアカウントでログインした状態でお店の名前を検索すると「あなたはこのビジネスプロフィールの管理者です」と出てしまいます。これを見たら普通は終わったと思いますからね。今井さんも一番ややこしいところだと言っていました。
確認するポイントは3つです。
Googleビジネスプロフィールマネージャーを開いて、ステータスが「確認済み」になっているか
管理画面にアイコンがちゃんと並んでいるか(プロフィール管理や写真など、ここから登録しますよというやつ)
その下に警告や「審査中」の表示が出ていないか
このGoogleビジネスプロフィールマネージャーにログインしていない人がかなり多いと思います。マップで見て載ってるからOK、で終わっちゃってますよね。ログイン方法はヘルプページに載っているのでそこを見るのがいいです。
登録した覚えがないのに載ってるのはなぜか
「うちの店、勝手に出てるんだけど」というのもよくある相談です。理由は大きく3つあるとのこと。
ユーザーが申請している(口コミを書こうとしたらお店がないので自分で地点を登録するパターン。ローカルガイドも含む)
Googleがウェブ上の情報を見て登録している
宿泊施設だと旅行予約サイトがGoogleに情報提供している
いい店だったから友達に勧めたいのに地図に地点がない、だから自分で登録する。これは相当あると思います。
ここで大事なのが、登録した人は管理者ではないということです。地図の地点情報の上にビジネスプロフィールが載っている構造になっていて、この2つは別物なんですよね。Googleマップに載せたい、Googleマップを管理したいとおっしゃる方は多いんですけど、実際に管理しないといけないのはもう一段上のほうです。ここは説明してもなかなか伝わらないところかなと。
固定看板がないと土俵に上がれない
実店舗の登録要件が固定された看板です。動かせるものは全部ダメ。
のぼり、のれん
A型看板、置き看板
ガラスのカッティングシート
ポストに貼ったテプラ
表札(そもそも表札と看板は別扱い)
外そうと思えば外せるので通らない、ということですね。集合住宅でやっていて看板が出せないケースもよく聞きます。
厄介なのはヘルプページに材質もサイズも一切書いてないことです。だから「どんな看板を作ればいいですか」と聞かれても今井さんたちも「わかりません」と答えるしかないそうで。動画によるオーナー確認ができるようになった2024年あたりから、このへんは本当に厳しくなったという話でした。
屋号と看板が一字一句合ってないとダメ
看板に書かれている名前とビジネスプロフィールに登録する名前は完全一致しないと通りません。日本語は漢字もひらがなもカタカナもあってアルファベットまで使うので、これはかなりの難易度です。
よくあるのがパン屋さんでドイツ語の屋号を書いて横に括弧で読み仮名をつけているケースとか、当て字の屋号にスラッシュで読み仮名を足しているケースですね。2026年8月上旬のガイドライン改定で、こういう二言語表記や名称の繰り返しが禁止になったばかりだそうです。
なので順番としては看板を作る前に屋号をちゃんと決めるところからです。ビジネスプロフィールのために屋号を変えるというのはさすがに現実的じゃないですし、最初に間違えると後が大変ですからね。
ビジネス名にキーワードを入れるのはアウト
「○○市の美容室△△」みたいに地名や特徴を入れたくなるのもよくわかります。SEOの感覚でいくと絶対やりたくなりますよね。これは完全にアウトです。
ガイドラインには正確なビジネス名を使うこと、ビジネス名に不要な情報を含めることはできません、含めるとビジネスプロフィールが停止される場合があります、とはっきり書かれています。ここまで書いてあるルールはなかなかないです。集客をがんばっている店舗さんやクリニックさんほど入れてしまっているそうですけど、今よくても後で止まる可能性があるということですね。
どうしても地名で見つけてほしいなら屋号自体をそうする形になります。東京や大阪で見かける「○○駅前クリニック」みたいなやつですね。それが正解かというと微妙な気もしますが、ルール上はそうなります。
店舗がない人はどうするか
出張型や自宅でやっている場合もGoogleは登録できます(Yahooはできないようです)。
やり方は通常の登録とほぼ同じで、住所のところだけ非表示の設定にして、代わりに出張エリアを市町村単位で設定していきます。住所を出しても誰もいませんからね。
動画のオーナー確認では何を撮るのか
はがきや電話で簡単に済んでいた頃を知っていると、動画と言われた時点で身構えますよね。自分もそうです。昔はGoogleから届いたはがきが怪しいから捨てられるとか、電話が怪しいから出ないとかがよくあったので、そういう意味では動画のほうが確実なのかもしれません。
ヘルプページに書かれている撮影のポイントは3つです。
所在地がどこか:お店の前の道路標識、近隣の店舗など
ビジネスが実在すること:看板。出張型なら社名の入った営業車
自分が運営していること:オーナーにしかできない行動
3つ目がイメージしづらいところで、実店舗なら鍵を開ける、レジを開け閉めする、厨房や倉庫やスタッフの事務室といったバックヤードに入る、営業許可証を写す、といったあたりです。営業車なら鍵を開けてエンジンをかける。チラシや自社サイトの管理画面を開いてみせるのも有効だそうです。
動画は嫌だから別の方法で、という相談も多いそうですが、Googleはそのビジネスがウェブ上で確認できるかどうかも見たうえで選べる方法を出しています。新規の店舗でどこにも情報がなければ動画しかありません。電話やはがきで一度通っても1〜2週間後に「信用が担保できないので改めて動画で」と来ることもあるそうで、なんだかんだで動画に落ち着く感じです。
審査が止まったときとオーナー権限の話
動画を送った後の審査は通常5日から1週間くらいで結果が出ます。2週間経っても「審査しています」から動かないならサポートフォームから連絡します。そうすると証明書や看板の写真を添付できる専用のフォームが立ち上がるそうです。
そのサポートフォームにコツがあって、ステップ1で100文字以内の質問要約を入れるとそれを踏まえたボタンが出てきます。ここで「その他」を選ぶともれなく「よくわかりませんでした」という返信が来ます。当てはまるボタンをできるだけ選んで進む、これだけで結果がだいぶ違うということですね。それでもダメならヘルプコミュニティに相談すると、だいたい「その他」を押していませんか、というところから見てもらえます。そもそも登録対象外のビジネスだと返信自体が来ないこともあるそうです。
オーナー権限のリクエストの話も聞きました。リクエストを出すと3日間の猶予があって、今のオーナーにGoogleからメールが届きます。そこで何も反応がなければ4日目からリクエストした側がオーナー確認に進めます。
裏を返すと、自分がオーナーで「よくわからないメールだから」と3日放置すると取られる可能性があるということです。お盆や年末で会社が閉まっている時期は特に気をつけたいところですね。とはいえ今は動画によるオーナー確認が要るので、事実上そう簡単には取られないという話でもありました。Googleからのメールって本当に怪しく見えるので、そこは助かります。
写真と投稿はお店のバイタルサイン
登録が終わった後に写真を足したり投稿したりする意味があるのか、という話です。順位がドンと上がるようなものではありません。
写真を入れておくとGoogleがどんな事業でどんな商品やサービスを扱っているのかを認識しやすくなるので、検索されたときには表示されやすくなると今井さんは考えているそうです。ユーザー側も行ったことのない店を調べるときは写真を見ますからね。テーブルの大きさ、店内の広さ、子ども連れで大丈夫か。このあたりは文字より写真です。
飲食店だと料理の写真が効きます。まぜそばとかとんこつ醤油とかで検索する人はいますし、そのときに料理写真が選ばれて検索結果に出てきます。その料理を出しているとわかるかどうかで集客は全然変わってきます。
投稿については今井さんが「お店のバイタルサイン」と言っていて、これはうまい表現だなと思いました。最新情報が出ているとGoogleにもユーザーにも信頼されやすくなる。逆に5年前の写真がずっと残っていたら、この店やってるのかなと不安になりますよね。
まとめ:屋号と看板で9割決まる
最後に、これから登録する人・開業する人へのアドバイスを3つもらいました。
ガイドラインを確認する。そもそも登録できないビジネスもあるので
実店舗は固定された看板が必要。ここは動かせない条件
屋号の表記を大事にする。当て字、読めないアルファベット、外国語文字は避ける
3つ目はビジネスプロフィールに限った話ではなくてSEOでも同じですし、かっこいいけど誰も読めないし検索もできない屋号って本当にありますからね。
登録の手順をどうこうする前に屋号と看板でほぼ決まってしまう。今回いちばん持ち帰ったのはそこでした。これから開業する方の相談に乗る機会があったら、看板の発注前に一度声をかけてもらうようにしようと思ってます。
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