HAPPY ANALYTICSの小川さんに聞く!毎日堂はピックアップ量とジャンルのバランスが絶妙だと思います。
2014年3月20日 その212からの読者でした
森野:
毎日堂のことについてお伺いします。いつから毎日堂を読まれているんですか?書き始めてから11年経っているんですが。
小川:
一番古いメールを見つけたので、それをお見せしますね。
森野:
「212」!
小川:
そうですね、日付を見ると「2014年3月20日」ですね。
森野:
ここから始まったんですね。ありがとうございます。10年も読んでいただいているんですね。
小川:
自分でも改めて驚きました。
Twitter(当時)で毎日堂の存在を知る
森野:
毎日堂はどこで知ったのでしょうか?
小川:
多分、森野さんのTwitterだったと思います。
森野:
なるほど。
小川:
特に「メルマガを探していた」というわけではなかったと思います。多分、Twitterで情報収集をしていて、そのとき森野さんをフォローさせていただいていたので、ツイートしてくれたのを見たんだと思います。他に思いつくきっかけはないですね。誰かの紹介とか、自分で探しにいった感じでもなかったと思います。
森野:
自然に情報が流れてきたという感じですか。当時は無料でしたしね。
要チェックと仕事に関連するジャンルをチェック
森野:
メルマガの中で、必ず読んでいる部分ってありますか?
小川:
必ず読むのは、一番上の「要チェック」の部分ですね。多分、何か意図があってピックアップされているんだろうなと思って、そこはしっかり読むようにしています。あとは、やっぱり仕事柄、アナリティクスやSEO、広告周りの情報は欠かさずチェックしています。
森野:
なるほど。一番上の部分ですね。
小川:
はい、そうですね。あと、スポーツの話題もありますけど、私はプレミアリーグが好きなので、Jリーグ関連の記事はあまり読まないことが多いです。
森野:
確かに、プレミアリーグの情報はあまり載っていないですね。
小川:
そうなんです。JリーグやJ2の話題が多いので。
選ぶ時間と読む時間を分けている
森野:
読むタイミングや場所って決まってますか?
小川:
二つあります。最近だと保育園の送り担当なので、送った後の帰り道、信号待ちのときですね。大体8時半くらいに届くので、そのタイミングで「何を読もうかな」と候補を選んでいます。ただ、その場ではリンクをクリックせず、候補だけ決めてます。
家に帰って、「さあ仕事するぞ」とPCを立ち上げたときに、打ち合わせが少なければPCでリンクを開いて読む、という流れですね。
森野:
読む記事を選んでおいて、後でじっくり読む感じなんですね。
小川:
その場で読むよりも、「これ後で読んだら面白そう」とか「仕事に関係ありそう」と思ったものを後回しにします。逆に、自分が取り上げられている記事とかは読まないこともありますけど(笑)。取り上げていただけてありがたいですけどね。
森野:
こちらこそ、いつも助かっています。
小川:
ありがとうございます。そんな感じで、今は二段階で読むスタイルですね。会社勤めのときは通勤中に読んでいましたけど、今は帰宅後の時間を使っています。
メルマガの検索を便利に使っている
森野:
活用法としては、基本的に情報収集ですかね。自分では押さえきれない部分を補う感じですか?
小川:
クライアントさんへのデータ提供とか、「こういう情報がありましたよ」と伝えるネタとして使えそうなものをチェックしています。ただ、わざわざスクリーンショットを撮ったりはしないですね。本当に重要な情報なら、どこか頭の片隅に残るだろうという感覚で見ています。
あと、メルマガはキーワードで検索できるので、何となく覚えていれば後から探せるんですよね。
森野:
毎日堂検索って便利ですよね。
小川:
「毎日堂 スペース〇〇」みたいな形で検索すればすぐ出てくるので、その場でがっつり覚えるというよりは、キーワードが頭に残っていれば十分、という使い方をしています。
森野:
うちも「あれ、そういえばメルマガに書いてあったな」と思ったら、メールで検索してます。
小川:
そうそう。それがいいんですよね、メールって。Twitterみたいにノイズが入りづらいですし。
森野:
便利ですよね。ブックマークして残すというよりは、キーワードで探す感じなんですね。
小川:
私はあまりブラウザのブックマーク機能を使っていなくて、本当に仕事上どうしても必要なものだけブックマークに入れる、という感じですね。
「後で読もう」と思える手軽さがちょうどいい
森野:
小川さん的におすすめポイントはどのあたりですか?
小川:
他の方もおっしゃっているかもしれませんが、ピックアップ量とジャンルのバランスが絶妙だと思います。自分が興味のない分野の情報も少し入ってくるのが良いですね。
というのも、自分が興味のあるものだけを追いかけていると、TwitterでもRSSリーダーでも、結局似たような情報ばかりになってしまうんですよね。自分の関心がフィルタになって、ノイズも含めて入ってきてしまう。
その点、毎日堂では選定された情報がまとまっていて、しかもそれを森野さんのように実績のある方が手がけているので、信頼感があります。全く知らない人が選んだものだと、どうしても興味を持ちづらいですが、ここでは選定基準とクオリティが感じられるのが大きなポイントですね。
森野:
ありがとうございます。確かに、選んでいる人が誰かというのは重要ですね。
小川:
それに加えて、ソーシャルメディアではなく、メルマガという形式もいいですね。私も以前、2~3年ほどメルマガをやっていたんですが、続けるのが本当に大変で。やりすぎてしまって、どんどん分量が増えてしまったんですよ。
森野:
あ~、わかります。やればやるほど言いたいことが出てきて内容が膨らんでしまいますよね。
小川:
そうそう。でも、毎日堂は1行コメント程度のシンプルな形式が良いですよね。あれくらいのボリューム感が長く続ける秘訣だと思います。
森野:
読む側の負担も少ないですしね。
小川:
ピックアップの量が20~30個くらいというのも絶妙です。それ以上になると追いきれなくなるし、逆にジャンルが狭まりすぎてしまいそうです。例えば、信号待ちの2分くらいでざっと目を通して、「後で読もう」と思える手軽さがちょうどいいんですよね。
森野:
確かにそのくらいの量がちょうどいいですね。
小川:
そうなんです。リンク集としての機能がすごく良いと思います。逆に、メルマガの中で情報が全部完結していたら、それだけ読めばいいんですが、多くのメルマガは長文の解説があって、それを全部読むのが負担になることもありますよね。
毎日堂は見出しとリンクだけというシンプルさが、利用しやすくて魅力的です。
森野:
リンク集として考えると非常に便利ですね。
小川:
それも、森野さんのおすすめリンク集としてまとまっているのがいいんですよ。他の人もこういうリンク集をやればいいと思うんですが、大変なのでやらないんでしょうね。
森野:
でしょうね(笑)。手間がかかりますから。
小川:
そうですね。でも、その手間があるからこそ価値があるんだと思います。
英語版と要約版があるといいかも
森野:
もう少しこうしてほしい、という要望はありますか?
小川:
実現できるるかどうかわかりませんが二つあります。まず、英語版が欲しいですね。
森野:
英語サイトの情報収集ですか?
小川:
そうです。英語の記事やトピックをまとめたものですね。昔、私もメルマガをやっていたとき、海外ニュースを扱ったことがあったんですが、英語版を作るのは大変そうだなと思ってやめました。ただ、森野さんがやったとしても、すごく大変になるだろうなとも思っています。
解析やSEO周りの情報って、どうしても海外の方が進んでいるので、参考にしたくなることが多いんですよね。私は英語が読めるので自分でRSSリーダーに登録していますが、それでも漏れてしまう情報があるんです。
でも、実現するのはやっぱり難しいですよね。
森野:
難しいですね~。英語はさっぱりわかりませんし(笑)。ただ、やってみたいと思ったことはありますし、AIを使えばある程度は補えるかもしれません。
小川:
最近はAI翻訳もありますし、海外の情報は早いので、気になるところではありますね。私が以前メルマガをやろうとしたのも、そこがきっかけでした。ただ、受け手が英語を読めないと、リンク先を見ても理解できないことがありますよね。
ブラウザの翻訳機能を使う手もあるかもしれませんが、それだと限界もありますし。
森野:
英語の壁は高いです。他にはどうですか?
小川:
2行くらいのサマリーが欲しいですね。これもAIで作る形になるかもしれませんが。
森野:
それはAIが向いていそうですね。
小川:
そうですね。時々、タイトルだけで記事を読みに行ったら内容が違った、ということがあるので、簡単なサマリーがあると助かります。ただ、分量が増えてしまうのが悩ましいところですね。
今は、タイトルと森野さんのコメントを見て「読む・読まない」を判断しているので、それでも十分かもしれませんが。全部読もうとすると1日1時間くらいかかりますよね。
森野:
その時間はなかなか取れませんよね。
小川:
そうなんです。なので、判断の精度が上がればもっと良いかなと。最近は記事タイトルも工夫されすぎていて、肝心な内容がわからないことも多いですし。
森野:
わかります。SEOを意識しすぎたタイトルも多いですよね。「言いたいことはそこじゃないのに」というのがよくあります。
小川:
そうそう。森野さんのコメントがフォローになっている部分もありますが、そこは課題として感じますね。
ひとことのはずがたくさん褒めていただいた
森野:
最後に、小川さんからひとことというか、宣伝でも何でも良いので、何かあればお願いします。
小川:
特に宣伝はないんですが、改めて感じるのは、自分のタイムラインやRSSリーダーって、どうしても「チェンバー化」してしまうんですよね。自分の興味があるものだけを見がちになってしまう。
そういった中で、本来の意味での「キュレーション」って大事だと思うんです。一時期「キュレーション」という言葉が流行りましたが、すぐに廃れてしまいましたよね。でも、それこそ信頼できる人が情報をまとめて、それがメールで届くという形式は、とても強力だと思っています。
森野:
ありがとうございます。
小川:
特に森野さんのように、実績がある方がまとめている情報というのが重要で、それを毎日配信しているのがすごいですよね。これはもう、森野さんだからこそできることだと思いますし、習慣化されているのが本当に素晴らしいと思います。
視点を広げるためには、自分では追えない情報を他の視点から取り入れることが大事だと思います。SNSではどうしてもノイズが多く、必要な情報にたどり着きにくいですし。
森野:
SNSだと不要な情報が多いですね。
小川:
そうなんです。毎日堂は、自分の業務を広げるヒントになったり、クライアントとの会話のネタになったりする情報が入ってきます。他の人もこういうことをやればいいのに、と思いますが、まあ「自分でやれ」と言われそうですね(笑)。
森野:
いやいや、これをやれる人はなかなかいないと思いますよ。
小川:
それがユニークさでもありますよね。私もGA4の資料を無料で公開したりしていますが、そういうユニークな取り組みがきっかけで覚えてもらえたり、つながりができたりします。森野さんのメルマガも、そういう価値があるんだと思います。
森野:
小川さんのGA4の資料にも、いつも助けられています。
小川:
ありがとうございます。話を戻すと、やっぱりこうしたユニークな形式で情報を発信し続けているのは素晴らしいと思いますし、非常に助かっています。
森野:
10年も読んでいただいて、感謝しています。
小川:
それが良いんですよ。継続は本当に難しいですから。私も継続を大事にしていますが、毎日配信するのはすごいことです。ちなみに、いつ作業されているんですか?
森野:
基本的には前日の午前中には終わらせています。
小川:
でも、体調が悪いときはどうされるんですか?
森野:
そこはもう根性ですね(笑)。
小川:
わかります。有料化すると、強制力も働きますよね。
森野:
そうですね。無料の頃は気軽でしたが、有料にしてからは休むわけにはいかなくなりました。
小川:
有料化にはメリットもデメリットもありますよね。読者が増える一方で、責任感も重くなりますし。でも、やり方を変えないのが森野さんの良さだと思います。
森野:
そうですね。変え始めると、今までの読者も離れてしまいますから。
小川:
そうそう。無理せず続ける形が一番良いですよね。
森野:
読ませようと思いすぎると逆に続きませんし、読む方も疲れてしまいますから。
小川:
本当にそうです。それが、森野さんの自然体なスタイルの良さだと思います。
森野:
ありがとうございます。
小川:
これからも、この日常の一部としての形をぜひ続けてください。ちなみに、違った時間とか土曜日に送ると、生活のリズムが狂ったと怒られることもあるんですよね?(笑)
森野:
そうなんですよ。「平日朝じゃないとダメだ」と怒られました(笑)。リズムがくるって困ると。
面白いお話をありがとうございました!
運営堂よりひとこと
小川さんに10年前から読んでいいただいているとは思いませんでした。忙しい人に便利に使ってもらえているのは毎日堂の目的からしてもぴったりなので、それもありがたいですね。
英語版は…メルマガで食べているだけの登録者になれば時間もできるかもしれませんので、皆さんの周りの方に毎日堂を紹介していただけると助かります(笑)。
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