毎日堂で見るClaudeとAIの変化とこれから起きそうなこと
3つの転換点
まず大きな流れを整理すると転換点が3つありました。
1月中旬:Cowork発表・MCPが広がり始める
Claudeがコーディングツールじゃなくなってきたのはこのあたりから。日常業務全般に広がる気配が出てきました。
2月中旬:Claude Codeが非エンジニアに浸透
「エンジニアが使うもの」という認識が崩れてきた時期です。ビジネスサイドの人が普通に使い始めた、という記事が増えてきました。
3月上旬:ChatGPT解約運動→ClaudeがApp Store 1位に
技術の話じゃなくなってきましたね。「倫理的に選ぶ」という動きがユーザーの移動を引き起こしました。
ついていく人の変化
1月:自分の仕事を速くするための道具
この時期の活用はシンプルで、プロンプトの書き方を覚えてGA4分析やレポートを補助させる、くらいの話でした。「3日かかる仕事を3時間に」という文脈がほとんどで、あくまで個人の効率化ツールとして使っていた段階です。
2月:チームや組織で使い始める
2月になると少し様子が変わってきます。Claude Code Agent Teamsが登場して「AI部下チームを編成する」という発想が生まれ、非エンジニアがClaude Codeを業務に使い始めた記事が増えてきました。
「2週間で日常業務に不可欠なツールになった」というビジネスサイドの体験記が出てきたのもこの時期です。個人の話から組織の業務全体の話になってきました。
3月:業務インフラとして組み込む段階に
3月に入ると、カラーミーショップやmakeshopがMCPサーバー対応を発表し始めました。Claude in ChromeでGA4レポートが自動生成できるようになり、SEOの実務もClaude Codeで、という話も出てきました。
「みんなこうなると思ってたけど早かった」というのが正直な感想でした。AIエージェントが「相談相手」じゃなくて「実務を任せる相手」になってきた、ということです。
求められるスキルも変わった
この3段階を通じて、活用に必要なスキルも変わっています。
1月:プロンプトの書き方
2月:コンテキスト管理・言語化能力
3月:ディレクトリ設計・検証する力
面白いのは、どれも「技術力」じゃないんですよね。「問いを立てる力」「構造化する力」「検証する力」という、どちらかというと人間としての基礎能力に収束しています。「コードは書けなくていい、読んで確認できればいい時代になった」という記事が3月に話題になったのも、この流れからだと思います。
ついていかない人の変化
1月:まだ「使わない」を選べた時期
1月は「使うかどうか」が個人の選択でした。AIっぽい原稿を送ってくる人は「その人と仕事をしない」で済む余裕がありましたし、「誰が書いたかわからないブログを書く意味があるのか」という問いを立てられました。
AI小説が大賞を受賞しても後出し規約変更で書籍化が中止になる、という「人間側の反撃」もありました。
2月:「使わない」がコストを生むようになる
2月になると話が変わってきます。製造業でのAI導入抵抗の強さが報告され、大学教授がAI使用禁止を破って論文に虚偽記載する事例が出ました。「AI禁止ってPC禁止に近くなってくると思う」という感覚は、この時期に確信になりました。
好きだったライターがAIを使い始めて文章が変わってしまった、という記事も印象に残っています。「便利なのはわかるのだけど。気をつけよう」と書きながら、どこか引っかかりが残りましたけど。
3月:AI疲れと「仕方ない」が混在する
3月になると「AI脳疲労」がCNNでも報道され、社会問題化してきました。「始めたころの楽しさも失われているでしょうし」という感覚が出てきたのもこのあたりです。
同時に、組織内格差の固定化も進んでいます。管理職1,001名への調査では54.9%が「部署間でAI活用に大きな差がある」と回答。DX推進のときと同じパターンで「導入はしたが活用できていない」が繰り返されている兆候も出てきました。